満洲國

 今日の授業で「満洲國」の話を先生がしていたのだけれども、
 どうにも満洲國という名前すら知らない人がいるらしい。
 それは、私とて理系の人に高等数学を解けと言われれば解け
 ませんが。
 でも、それとこれとは次元の違う問題であるとも。
 この授業を取る人は、学部が違っても大抵は教職志望の人の
 はずなのですよ。
 ああ、これが「戦後」が終わるということなのかなぁ、と。
 本当は「戦後」なんて何も終わっていないのに、全て忘却の
 彼方へ追いやってしまえば、それでお仕舞い。
 全ての問題は官僚的に先送りにしておけば、「生物学的解決」
 が図られる。世はなべてこともなし。