肥満社会学というものを卒業論文の御題にしようと思い立ったということは
 以前ここでも書いたのですが、大きな問題に直面しました。
 ……ちょっとまともなことを書こうとしたら、研究対象が広大な範囲に及ぶのです。
 というのも、肥満という問題があまりにも多岐にわたっている為で、
 小奇麗にまとめればなんとかなるのかなぁと思案する日々です。


 ・「肥満」に対する社会の認識(「肥満」のラベル)
 ・「肥満」に対する社会の扱い(逸脱としての「肥満」)
 ・「肥満」を製造する社会構造(食品産業と「肥満」)etc


 さらに研究したい対象と方法論も考えると、気が遠くなります。
 幸いなことについ先日新曜社が『フード・ポリティクス』という本を出版して
 くれたので、しばらくは勉学の合い間を縫ってお勉強の日々です。
 この本はアメリカの食品産業が如何にして国民に食品を食べ続けさせてきたかを
 書いてあるのですが、その内容は日本の同じ業界に対しても示唆に富んでいます。
 ……ちょっと高かったけれども。
 翻訳もいいので、中々読めそうです。