オタク道

新年早々汚い胸の内を吐露するのはまともに気が引けるのであるが、酒の勢いの戯れ言と笑い飛ばして頂きたい。


私は、「新しいオタク」が嫌いだ。むしろ、大嫌いだ。
それまでのSF文化に由来する総てに対するアンチであった『新世紀エヴァンゲリオン』(あるいはそれ以降の作品群)を自身に内在するオタク文化の根幹とする、「新しいオタク」が大嫌いだ。


彼らが愛するライトノベルも嫌いだ。
記号化の極みに到ったキャラクター群など、吐き気がする。
商業主義に染まりきった「ギョーカイ」にニヤニヤしながら迎合する様が、大嫌いだ。
そして何より、
こういう戯れ言を吐く私たちの世代に対して何のリアクションも返さないことが許せない。


これから、オタクは冬の時代を迎える。
それが、2006年に顕著に表れるかどうかは分からない。
2007年には、確実にそうなる。
好奇の眼差しを向けられ、
表現は規制され、
貶められ、
弄ばれる。
オタクが心血と金銭と魂と膨大な時間を費やして土台を支えてきた漫画・アニメ・ゲームといった過去の果実は切り売りされる。
残るのは、劣悪なマガイモノだけだ。


この現状に、声をあげないオタクたちが、嫌いだ。
電車男」だ、「アキバ系」だ、「メイド喫茶」だと、好奇の視線を向けられることに「耐えていられる」オタクが嫌いだ。
抗え。
叫べ。
考えて、表現しろ。
今年は、残された最期の時間だ。