世の中は大変上手く出来ている。
因果は巡るし応報するものである。


某会社がとある事業を外部委託した。
新規開拓事業なんで、かなり張り込んだらしい。
委託先から派遣されてきたのは教育の行き届いた精鋭部隊で業績はかなりの好感触。
しかも同じ業種の他社連合が勝手にコケて絶好調。
このまま行けば立派な収益の柱になるかもしれないとまで期待される。


ところがここで欲を掻いて経費削減に乗り出す。
対象はもちろん委託料。
相手は実績を出しているからベースアップ交渉を切り出そうとしていた矢先だったので、まさに寝耳に水。
手酷い裏切りに撤退を決意し、ほぼ根こそぎ撤収。
後に残されたのは実務を任せきりにしていたので何も分からない面々のみ。


そこで慌てて別の業者を探してくるも、前より高い額で妥結するのはプライドが許さず、質の劣る独立系と契約。
当然引き継ぎトラブルも多発し、面倒なことに。


そのまま独立系で我慢すれば良いものを、悪化した利益を取り返すためにさらに・・・


結果、今では見るも無惨になりはてて、昔の栄華も夢となりけりという有り様に。


上層部がバカだと本当に困りますよね、というお話。
うちのことではない。