医療社会学

いやはや、やはり大学の授業はゼミ形式に限りますね。
何とも突っ込んだところまで話が聞けるのがよろしい。
今日の授業は『逸脱と医療』というのがテーマなのですが、
こいつが面白い。
アメリカにおける医療専門職の歴史とかをやったんですが、
権謀術策の限りを尽くして、実力を伴わない医療専門職たちが
今日まで連綿と続く医療信仰体制を築く為に策動するお話でした。
あと、個人的に興味深かったセイレム村の魔女騒ぎについても
扱ってて、Good。
このセイレム村の魔女騒ぎというのがまた恐ろしい事件で、
ニューイングランドのセイレム村で起こった事件なのですが、
要するに魔女裁判なのですね。
日本で言う狐憑きみたいになった少女たちが、次々と「魔女」を
「告発」し、村人たちがそれに従って次々と「魔女」を法廷に
引き摺り出すという異常さ。
半年で二〇〇人弱の「魔女」が捕らえられ、ある程度は刑死したり
獄死したりします。
最終的には地元有力者の妻だったか娘だったかが「告発」された
段階で村人たちがその異常さに漸く気が付き、事件は終息を迎え
るんですが。
何というか、こういう空気というのは偏在していると思いますよ。
程度の差こそあれ、今の学校の子どもたちの間で起こっていることも、
似たような空気を感じますし。
はてさて、これからどうなりますことやら。