救援物資、溢れる

  新潟県中越地震の被災地で、救援物資が溢れているそうです。これ
 らの物資が実際に被災者の手に届くには、梱包を解き、整理・分類し
 てしかる後に配布されるという行程を辿ります。
  被災者が必要とするものは、被災からの時間の経過と共に移り変わ
 ります。個人や団体が善意で送った毛布も、10万人分が充足すれば
 あとは物資集積所の肥やしとなります。これは、大いなる無駄です。
  政府は、早急に被災からの経過時間と必要物資を纏め、救援物資を
 送る際のガイドラインを策定すべきでしょう。マスコミは、被災者の
 悲惨な姿を全国に曝す愚挙から脱却して頂き、その時々に本当に必要
 とされている物資が何なのかを伝えて頂きたい。そして、送り手の方
 々は折角の善意を活かす為、是非「義援金」を送って頂きたい。
  かつてアフガニスタンに毛布が救援物資として送られた時、日本か
 ら運ばれた毛布の代金があればその十倍の毛布が買えるという事が報
 道されましたが、そこまでは行かないにしても、自在に使える義援金
 の方が役に立つ側面も多いでしょう。善意は智慧を加えてこそ、最大
 限の効果を発揮すると思います。自己満足ではなく、相手に本当に喜
 ばれる支援をしたいなぁ、と思う次第です。