民主マニフェスト、郵貯限度額を段階的に引き下げ(読売新聞)

 民主党はこれまで、衆院選郵政民営化問題を争点とすることを避けてきたが、自民党が「改革に消極的な守旧派」などと批判したため、積極的に考えを打ち出す方向に方針転換した。


 道教、という思想があります。老子荘子に代表される古代中国から続く思想の一つで、土着の信仰なども取り込んでかなりの勢力を誇った思想です。日本にも五節句や七夕など道教の影響を受けた行事は多く存在します。
 さてその道教ですが、思想の根本は「無為自然」、つまり自然に身を委ねて大らかに暮らそう、といった類いのもので、国家運営の道徳を説いた儒教の思想と対立して語られます。それもそのはず、どうやら道教はそもそも儒教のアンチテーゼとして創られた思想だからです。そのため、儒教を知っている人が読むとなるほどと思うでしょうし、儒教を知らない人が見ても中々に含蓄のある思想に仕上がっています。
 しかし、アンチとして創られた思想は所詮アンチでしかない、というのも事実です。道教が最も輝くのは儒教と対比された時であり、その思想そのものが強い光を放つことはあまりありません。
今回の民主党の弁明じみた方針転換は、「野党的な発想」であり、「次の内閣」を自負する党のやることだとは思えません。私は自民党を積極支持しているわけでもなければ、共産党社民党を支持しているわけでもりません。政局を判断して票を投じようとしている者をこれ以上失望させるのは得策ではないと思います。