民主党新代表に前原誠司氏(読売新聞)

 衆参両院の国会議員192人による無記名投票の結果、前原誠司「次の内閣」防衛担当(43)が菅直人・前代表(58)をわずか2票差で破り、新代表に選ばれた。40歳代の野党第1党党首誕生は、政界全体の世代交代を促進させそうだ。


 今回の世代交代は民主党にとって、非常に大きな意味があります。
 そもそも「旧社会党」+「自民党非主流派」で設立され、自民党の派閥以上に奇々怪々としていた民主党ですが、当選回数の少ない若い議員たちは、純粋に「民主党」の議員という意識を持っています。その代表として前原氏が代表になったことは、民主党という組織にとって大きな転換点となるでしょう。少なくとも、対抗勢力の寄り合い所帯にしか見えなかった今衆議院選での醜態は晒さなくなるものと期待しています。
 しかし、反動は十分に考えられます。前原氏の任期は来年9月までだそうですが、それまでに自民党に対して明確な対案を打ち出せる政策集団を形成しなければ、「馬脚を呈した」と民主守旧派に押し戻される可能性も十分にあります。


 前原氏は、安全保障政策通として知られ、党「次の内閣」の防衛担当などを歴任。自民党久間総務会長石破茂・前防衛長官らなどと訪米するなど、自民党防衛族とも太いパイプを持っている。


 絶対安定多数を得た政府与党は憲法改正、特に9条改憲を打ち出してくるでしょう。その時、自民以上に国民を納得させることが出来る対案を打ち出せなければ、民主党新党首としての価値は大きく減じるでしょう。

 ……しかし、松下政経塾出身かぁ。どうなりますことやら。