第3次小泉内閣発足、閣僚17人全員を再任(読売新聞)




 自民、公明両党連立による第3次小泉内閣が21日夜、皇居での小泉首相親任式、閣僚の認証式を経て、正式に発足した。


 小泉首相は第2次小泉改造内閣の閣僚17人全員を再任した。



 さて、これからどうなりますやら。先行きは色々怪しいと思います。この次の新内閣、改造内閣の人事は、今後10年の永田町の動きを決定する可能性があります。小泉がよほど、よほど上手く立ち回れば、面白いことが起きるのでしょうが……


 つまり、派閥の解体です。
 政治学的には現状では自由民主党なる政党は存在せず、派閥という名の少数政党による超長期連立政権だという見方も存在するほどに、自民党の内部は異なる意見を内包しています。それが自民党の「幅の広さ」という部分を作り出し、これだけの長い長い政権を築いているわけではありますが、今回の選挙はその呪縛を打ち破りたいという国民の声であったとも思えます。
 国民が望んでいるのは、「純粋な自由民主党」と「純粋な民主党」であり、海のものとも山のものともつかない奇々怪々とした鵺たちによる妖しいパワーゲームではない、ということでしょう。


 無論ながら、「国民は国民にとって常に最良の選択をするわけではない」というのも事実です。ナチスドイツの例を引くまでもなく、民主主義国家が根本的に抱えるジレンマの一つとして、その問題は存在します。
 今回の自民大勝がどんな結果を導くのかは、分かりません。10年後、この選挙の結果は過去の記憶として語られるでしょうが、果たしてそれがどういう文脈になるのやら。