統計の魔法

年明けのニュースで、交通事故死者が49年ぶりに7000人を下回ったと奉じられているわけですが、実はこの数字にはからくりがあります。
「交通事故死者」というのは、「交通事故発生から24時間以内に死亡した人の数」であり、例えば24時間と1分後に死んだ人は含まれないのです。


家族が不意に事故に遭った時、延命治療を望まないと言うことがあるでしょうか。
現代医学の恐ろしい所は、24時間程度であれば、余程でない限りは延命出来てしまう、というところにあります。
結果、交通事故死者は減り、警察の交通課は矜持を傷付けずにすむのです。
私も将来はこういう魔法の使える魔法使いになりたいです。