下関駅舎、放火で全焼…住所不定の74歳男を逮捕(読売新聞)




 7日午前2時ごろ、山口県下関市竹崎町4、JR下関駅横のJR所有のプレハブ平屋倉庫付近から出火。隣接する木造一部2階建ての駅舎や運転士が宿泊する鉄筋4階建ての乗務員センター、周辺の飲食店3棟に延焼し、倉庫と駅舎部分を全焼するなど計約4000平方メートルを焼き、約3時間後に鎮火した。けが人はなかった。

 県警下関署は同日、住所不定、無職福田九右衛門容疑者(74)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。


年明け早々、恐ろしい事件です。
この火事で下関駅は機能を果たせなくなり、山陽線・山陰線の双方で復旧の目処は立っていないようです。


問題とすべきは、この火事が「放火」であり、下関駅のような重要な駅に対して「放火」が可能であったということでしょう。
今回の事件はテロではありませんが、74歳の老人に出来たことがテロリストに出来ないとどうして言い切れるでしょうか?
国際的なテロを警戒すると言いながら、74歳の老人の手によって日本の重要な幹線鉄道が機能不全に陥るというのは如何にもお粗末という感想が拭えません。


私は、イギリスはロンドンのように膨大な数の監視カメラによって市民生活が赤裸々にされるような社会を望んでいるわけではありません。しかし、政府、自治体、公的機関が備えを怠ることを歓迎するわけでもありません。
今回の放火も、何らかの方法で未然に防ぐことが出来た気がしてなりません。


二律背反の要求をしているムシのいい奴と言われるかもしれませんが、私は、監視されたくはないけれども、テロに脅かされたくもありません。
これが私の率直な感想であり、テロに屈したくなければ市民は多少のプライバシー侵害も諦めろ、という論調には賛同しかねます。