Hearts of Iron Ⅱ



 先日から更新が滞っていたのは、まぁ、全くの怠慢でして、ずっと標題の『Hearts of Iron Ⅱ』というゲームにかまけていたからなのでした。あいすいません。


 この『Hearts of Iron Ⅱ』(以下HoIⅡ)なのですが、イギリスの産でして、いわゆる戦略ゲームに類されるゲームです。戦略ゲームと言いますと日本で有名どころを挙げれば『信長の野望』や『三国志』といったKOEI製の歴史シミュレーションが代表的なものになると思いますが、このHoIⅡもまぁ、そのお仲間です。
 戦いの舞台となるのは第二次世界大戦前夜とも言うべき1936年から1948年までの地球で、当時地球上に存在していた主だった国であればおよそどの国でも操作可能という大作なのです。


 このゲームの優れている所は、政治・外交・技術・軍事の多岐に渡る分野で、かなり忠実に当時の情勢を再現しようとしている所です。各国の政治家や君主・将軍、技術者なんかが実名で登場しますし、現実に起こった歴史的な事件もどんどん起こっていきます。
 プレイヤーは激動の国際情勢の中で、自分の操る国を如何に存続させ、発展させるかというのがこのゲームの目的となります。日本一つとっても大東亜共栄圏を目指すも良し、或いは歴史に逆らって平和国家日本として振舞うも良し。ソ連で欧州赤化に乗り出すか、はたまたポーランド社稷を守り抜くか。実に様々な歴史のIfを体験できる良作と私は思います。


 さて、ここ数日私がどのような歴史のIfを弄んでいたかと言えば、「満州国を生き残らせることが出来るのか」というものでした。結果から言えば、生き残らせることは可能でしたが、それには実に艱難辛苦の道が待ち構えていました。
 大日本帝国の傀儡に過ぎない満州国では入手した資源の多くは宗主国たる日本のものとなり、自由に扱うことが出来ません。また、北方は常に、世界最大の陸軍国たるソビエト連邦に脅かされ続けています。来るべき日ソ会戦に備えて乏しい国力を満州国民に難渋を強いながら富国強兵に振り向け、国土を針鼠の如く要塞化し、結果残ったのは四方をソ連領に囲まれた首都のみという有様でした。


 これは私がまだこのゲームが不得手だということもあったのでしょうが、どのような手を尽くしても結局は満州国という不自然な国家は、日ソが開戦する以上こうなる定めだったのかなぁ、と何ともやりきれない気持ちになったものでした。
 次回満州国でプレイすることがあれば、何とか日ソの開戦を阻止し、かつ満州国を民主的な国家に出来るかに挑戦してみたく思います。