<マツタケ>外国産も食卓と縁遠く 消費者離れさらに加速(毎日新聞)


 秋の味覚の王様と言えばマツタケ。国内最大の青果市場・大田市場(東京都大田区)でも入荷のピークを迎え、威勢のいい競りの声が飛び交っている。しかし、今年は東北産が豊作とはいうものの、入荷量の95%程度は外国産という年が続き、国産はすっかり家庭の食卓と縁遠い存在だ。外国産も他のキノコに比べると割高で、消費者のマツタケ離れを懸念する声も上がる。「当世マツタケ事情」は――。



 皆さんは松茸って美味しいと思います?
 私はあんまり食べたことが無いのでよく分かりませんが、しめじとかえのきとかが好きな貧乏舌なので、高いお金を払ってまで積極的に食べたいとは思いません(無料なら有り難く頂きますが)。



 大手スーパー西友によると、今年は昨年の売り上げ実績を上回っているが、「いろいろなキノコが安く出回る中で、マツタケは外国産でも高い。食品全体が低価格化している中、消費者の価値観も変わってきているのかもしれない」(広報室)と分析。旬の味というだけでなく、敬老の日のお祝い用など販売法を工夫しているという。



 聞くところによると、世界中で松茸の香りを尊ぶのは日本人だけだそうです。むしろあの香りが嫌だという人の方が多いとも聞きます。食の欧化が進んでいる現代において、古くからの日本文化が消えるのが惜しいという気持ちも分からないではないですが……
 どうにも、私には松茸がお金持ちのステータスシンボルに使われている気がして良い気がしません。中流階級が有り難がって松茸を食べないと、上流階級が松茸を浪費する喜びが減少する、とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、どうにもそんな嫌な感じがします。


 国産松茸の単価が上がっていることについては、同情の余地もありません。松茸は間伐の行き届いた松林に育つものであり、松林を伐採しまくって何の対処もしてこなかった農林水産行政の責任です。もし、戦中に大量に伐採した松の代わりに杉・檜を植えるという暴挙さえしなければ、今でも若者が松茸を有り難がるような空気が残っていたかもしれないですしね。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「佐々木弾正少弼」が書きました。